「ただいま~」 港くんが帰ってきた。 「陽?どうした?」 右往左往する陽さんを、港くんが座らせた。 「…陽、ちょっと落ち着こうよ。 どうした?」 「……あの、季蛍ちゃんが、指…」 そう言うと、港くんが私の方をみた。