「季蛍ちゃん大丈夫!?」



「大丈夫です…切っただけなので」



そういうけど、血は止まらない。






「あの…ティッシュとか…」




「あ」



ティッシュを季蛍ちゃんに渡す。





「ありがとうございます」



ティッシュで指をおさえる季蛍ちゃん。




でも、血はとまらない。




「ガーゼとかって…」



「救急箱っ……どこだろ…」