「季蛍さん、泣かないで…。

蒼、寝てれば治るから、心配しなくて大丈夫。」



蒼みたいに、季蛍さんを落ち着かせる言葉なんて、わかんない。



陽にだって、そんな蒼みたいなこといえないし。

  

蒼は、特別な言葉の魔法をもってるのかも。


蒼が言えば、季蛍さんは、安心したような顔になる。


蒼は、季蛍さんにとって、特別で、ましてや、光のような存在なのかもしれない。



蒼がいなくなったら、全てが真っ暗になる。

何も見えなくなる。




光も、そうだから。