「はーい」 中から港くんの声が聞こえる。 ガラガラ 「あのっ……」 顔を出して、港くんに話しかける。 「…あ、季蛍さん」 港くんは持っていた聴診器を下ろして、こっちを向いた。 ベッドに寝ていたのは…蒼で。