立とうとしたらめまいがした。 「…わっ」 「季蛍ちゃん!」 夏野先生は、私を受け止めて寝室に運んでくれた。 「勝手にあがっちゃってごめんね…。 蒼にも伝えといて。誤解されたら怖いから」 夏野先生は苦笑い。 「すいません…運んでもらっちゃって。 もうお仕事戻って下さい。私、大丈夫ですから。あとで蒼にも…いっとくんで」 「………そう?わかった、お大事に。」 そう言って夏野先生は、出ていった。