夏野先生が手首に手を当てる。



と同時に時計をみる。



「蒼は?」


「え…?」


「蒼は知ってるの?」



「体調が悪いことは知ってますけど…」



吐いたなんて…そんなこといえない。

電話をしたら帰ってこいといっているみたいなもんだ。


しかも急患で忙しい蒼になんて…

だから蒼になんて言えない。


でも、多分。

言ってないことを知ったら、夏野先生は蒼に言う。



だから…


「…知ってます」


「………そっか

とりあえず横になった方がいいよ」



夏野先生は心配そうに私をみつめる。