…ほ…季蛍………季蛍! 「ん、蒼…」 目を開けると白い天井に、心配そうな蒼。 「季蛍、喉見るから口開けて」 「…うん」 かすれる声でなんとか返事をして、小さく口をあける。 蒼は圧舌子と、ペンライトを持って口の中に入れた。 「ゴホ…オェ」 苦し…… 「ごめん。終わった」 蒼は圧舌子とペンライトをおくと今度は聴診器を、耳につけた。