診察を終え、そのあと問診をして………
「季蛍、そこ座ってて」
お兄ちゃんに言われ、丸椅子に座る。
…………………
しばらくして、優が来て…………。
「………………季蛍…
おめでとう。」
……
嘘でしょ…
…赤ちゃん………が…………………………?
流れる涙を、お兄ちゃんは拭ったりはしなかった。
「ほら、蒼くんの、ところ、行きな」
背中をおされ、そのまま蒼のいる待合室に行く。
「………………あ、季蛍…」
蒼は、流れる涙を拭ってくれた。
あ、お兄ちゃん、蒼にぬぐってもらえ、って意味で、私の涙拭わなかったのかな…。
「……………どうだった?季蛍」
「…………………
いたよ………………赤ちゃん…………」
「……………
本当か??」
「本当だよ。
嘘つくわけ……ないじゃん………」
震える声で、蒼を見つめる。
そして、私を抱きしめてくれた。
私たちを、ニヤニヤみる妊婦さんなんか、気にもしないで………………。。。


