「泣くなって…」


涙でぬれる頬を拭う。


「とりあえず熱はかろ」


リビングの引き出しから体温計をだして、
季蛍のパジャマのボタンをはずす。



「入れるよ」

体温計を脇にはさみ、鳴るのをまつ。


その間に額に手を当てる。



「ちょっと待ってて」



玄関にカバンを取りに行き、カバンから聴診器を出す。