「松星季蛍さーん」



「あっ」






「頑張って」




微笑んだ蒼の笑顔をあとに、
私は診察室に、入っていった。


    
 




「……失礼します……………………………」








そこにはスラリとした医者…。



「お兄ちゃん………」



私のお兄ちゃんは、産婦人科で働く医者。
赤谷 優。


「…あ、季蛍。」





「………………あの…」






問診票を見ながら、お兄ちゃんは、
微笑む。





「……季蛍、そこ乗って」







指さされたのは、内診台。






「…お兄ちゃんがみるの!?」





「…じゃあ誰がみるんだよ」



ポンポン、と頭をなでた優が
問診票を持って、立つ。






「ハイハイ…」




恐る恐る内診台にあがる。







少しすると優がきた。