朝。


異常な、吐き気を感じて、リビングに行く。
  


蒼は仕事にいっていて、物音一つしない。





気持ち悪い…………







あまりにも吐き気がおさまらなかった私は、
座り込んだ。





……どうしよう……………………




………吐く……





携帯を手に取った瞬間、
抑えられなくなり、私は、洗面所へと走った。







ゲホ…オェ…






吐き気のおさまらない中、携帯が鳴る。




プルルルル プルルルル





携帯の画面をみると、
蒼…




と表示されていた。



なんとか、通話ボタンをおす。




「…あ、もしもし、あのさぁ、
患者の山本さんの……………………………………


…………季蛍?」





私は、なんとか吐き気をおさえながら、
なんとか喋る。




「…あお……………い………


…………気持ち…………悪い……」






………





「は!?」






電話の向こうで、高島先生が、どうしたんですか?と言うのが微かに聞こえる。





「…吐いてるの?」




蒼がバタバタするのが聞こえる。





「…う…ん」





「ちょ、季蛍、待ってて!」




電話を切られ、携帯を置いた私は、
また洗面所に戻した。





「……何…もう………………」