隣の部屋へと連れて行かれた。
「……………………」
蒼が、首もとを診る。
「……………ん、薬塗ろっか」
蒼は、指につけた薬を、首もとに塗ってくれた。
「…季蛍、薬、塗るから上脱がしていい?」
うん、と、返事をすると、
蒼は、私の服のボタンをあけた。
蒼は、服をたたむと、
首もとや、背中に、薬を、塗った。
「発作辛かったな」
薬を塗りながら、もう片方の手で頭をなでてくれる蒼。
「……辛かったよ………かゆいし、胸苦しくなるし…」
「……薬常に持っといた方がいいね」
蒼は、服を塗り終わると、また服を着せてくれた。
「少し寝る?」
「……いいよ、家帰ってから寝るよ。
悪いもん、港くんたちに。」
そう言うと、蒼は、立ち上がって、リビングに行った。
そして、何やら話すと……………………
また蒼が来て…………
「季蛍、寝ていいって。そこの部屋で寝れば?」
「…………え、だからいいって…
陽さんとか、港くんに悪い…」
すると、陽さんが顔を出して、
「いいよっ!季蛍ちゃん!
ゆっくり寝ていって!」
と。
「…………でも、陽さん…いろいろやることあるんじゃ…?」
「大丈夫!!朝のうちにやっといたから。
遠慮しないで、ゆっくり寝ててね」
そう言って、陽さんが布団をひいてくれ、
そこに横になった。
「じゃあ、俺病院戻るね。
何かあったら連絡しろよ。夜迎えに来るから」
と言って、部屋を出ていった。