あー まただ。 最近、窓を開けていると入ってくる、野良猫。 なんだなんだ… 陽が追い出そうと、席を立つ。 俺はパソコンをみつめる。 …ケホケホケホ…ケホケホケホ …ケホケホケホ…ハァハァ…ケホケホケホ ………ん? 季蛍さん? 陽が心配して、近くにかけよる。 最初は、ただ咳き込んだだけだと思った。 けど、おさまる気配はない。 逆に、ひどくなるばかりだ。 俺は咳をたち、 季蛍さんの背中をさすりながら、脈をとった。