猫を、ベランダから逃がしてやった。





そうして私は、またリビングへいく。




ガラガラ





相変わらず苦しそうな季蛍ちゃん。






「港…季蛍ちゃん平気なの…?」





私には何もできないから、ただ様子をみていることしか出来なかった。




「ん、大丈夫。
でもこのままだと、酷くなるかもだから、蒼に連絡する。


陽、背中さすってて」





港が季蛍ちゃんの背中をさすっていたけど、港は、連絡するので、私にかわる。




「季蛍ちゃん…」




言葉が見つからなくて、ただただ背中をさすりつづけた。