「陽、その猫、違う部屋に連れてって」 「あ、うん」 私は、猫を捕まえて、隣の部屋へ行った。 リビングからは、苦しそうな声が聞こえる。 せき込むのがおさまらないみたい。 大丈夫かな…………季蛍ちゃん…………。