「とりあえず、あがって」
陽さんに促され、部屋に入る。
「おじゃまします~」
港くんは、リビングで、パソコンをしていた。
「あ、季蛍さん、いらっしゃい」
私に気づく、港くんは、
少し微笑んだ。
「おじゃましてます」
資料の、カバンを受け取って、部屋を出ようとする。
「待って、季蛍さん。お茶でも飲んでいって!」
………
「え?」
「ほらほら」
陽さんに座らされ、ポカーンと眺める。
「せっかく来たんだから。
私、話したいことたくさんあるの。」
陽さんはニコニコしながら、お茶を入れる。
「そうなんですか?…
いやいや、でも、港くんは、お仕事中だし…」
陽さんは、またにこりとして、
「港?季蛍ちゃんいてもいいでしょ?」
陽さんは、港くんをせかすように聞いた。
「ん?いいよ」
港くんは、パソコンから陽さんに目線をうつし、またパソコンに目をやった。


