港に立たされて、診察室をでる。


「蒼、本当にありがとう。」

港が頭を下げる。



それに引き続き、私も、


「…ありがとうございました………」



「いやいや、そんな」


蒼くんは、笑みをこぼす。




その蒼くんをあとに、診察室をでた。







「痛かった?」

港がニコニコしながら聞く。




「当たり前でしょ!?
血液検査頼むなんてさいってー!

港嫌い!!!!!!!」



そっぽを向く。



「ごめんゴメン。でも蒼うまかったでしょ?
陽、泣かなかったし。」





確かに蒼くんは、上手だった。

山瀬先生より、上手かもしれない…



「………けど、痛いもんは痛い!!!!!!!」









「…よく頑張りました」




そういって、
港は私を引き寄せ、頬にキスをした…