蒼くんの聴診を受け、
もう、帰れるかな…と思ったとき、
蒼くんから衝撃発言…が。
血液検査をする、という…。
私は何度も首を横に振る。
これだ…………
港が、診察室をでるとき、
頑張れ…って言った理由………………。
はぁ………………
港…最低…。
蒼くんは、準備してるし…
「…嫌ですっ」
私は立ち上がって、診察室をでようとした。
「陽さん!?」
するとドアがあいて…………
「…わっ!…って陽?」
港だ…
「…あ、港、もう会議終わったの?」
蒼くんが、港にたずねる。
「…あぁ、今日はね。」
「季蛍は、どこにいた?」
「…季蛍さんは~…
今医局かな?」
「わかった。ありがとう」
…そんな会話を立ってきく私…
港が口を開いたと思えば…
「さーて、陽は何してるのかな~?」
目は笑ってるけど、顔は怒ってる。
「…だ、だって、血液検査…」
「それは俺が頼んだの。座れ」
港は、無理矢理私を椅子に座らせる。
「…いやっ!絶対やらない」
あふれてくる涙をおさえられなくなる。
「陽。陽が発作なんか我慢するからだぞ?
貧血だって。」
「………………………」
図星すぎて、言い訳ができない。