十時。 回診の時間。 恐る恐る医局にいく。 高島先生が心配そうな顔でみてる。 「……季蛍、なんかあった?」 「…え…いや」 「なんか顔色が… もしかして何も食べてない?」 「水、飲みましたよ…」 無理して笑顔を作る。 心配されたくない。 私が、心配されるのは皆に迷惑をかけるだけ。 「水飲みました…って、何も食べてないんだ?」 「…………」 「そう。まあ…あとで診察室おいで」 高島先生はそう言って微笑むと、回診の準備をした。 そして、回診が始まる。