「さっきのって果歩だよね?」




「うん、間違いなく前原。」




瑠璃も眼が点になりそうな程




驚いたのだろう。




「怖かったよ。」




「何が?前原が?」




「違う・・・。」




他に何があるんだろう?




瑠璃が寂しそうな表情を浮かべる。




「滝見って人。」




「無事でよかったし。」




「心配してくれたの?」




ばーか、当たり前だろ。




「ぇへへ♪」




「お前、何笑ってんの?」




「いいじゃん、別に♪」




このときは知らなかった。




瑠璃が何で笑ってたかなんて。