不在着信、11。



「ごめんねー、最近ケータイ触ってなかったから」




あたしは、なんだか目を合わせづらくて、自分の髪の毛を触りながら答えた。

気まづくなると髪の毛を触る、変な癖。


都は、牛みたいに、もーって一言。


「サボるな、ばかちん」


少し怒り調子で言ったけれど、
その後は笑顔で。二人で笑いあった。



教室まで一緒に行き、自分の席に鞄をおろし、座った。ふーっと1つため息をついたあと、都が寄ってくる。