ピピピピ

ピピピピ



目覚まし時計が朝6時半を知らせる。
いつもなら止めて寝て止めて寝て、の繰り返しで何度も寝てしまうんだけれど、なぜか今日はパッと目が覚めた。


今日も学校だ。
最近はサボりがちである。

母はなにもいわない、わたしのことなんて眼中にない、そういう感じ。
父は幼い頃交通事故で亡くした。
優しかった母は父の死に絶望したのか、
それから変わってしまって…。


目の前に起きることすべてに、
目をつむりたくなる。



わたしは来るもの拒まず去るもの追わずの性格だから、友達も少数派で。

なんとなく学校に行く気がおきたわたしはしばらくして制服に着替えると家を出た。




「ん…?」