『椎名・・無事か・・・』


乱れた息をしながら、彼女は優しく微笑んだ。


『未来・・・大丈夫か?』


『私は・・いぃ、、それよりも椎名は・・・』


彼女の身体からバチバチという火花が散りはじめた。


『ねぇ・・椎名・・キミがお爺さんになって、私を将来みる事があったら・・聞かせてあげてほしい・・私の事を・・』


おかしな話、辻褄が合わない話だが、色々と彼女と伴にした今なら信じられた。


『約束するから、死ぬな・・・・未来・・』


黒服の男は、叫んだ。


『クックック・・・初めから、女を殺すのが、私の任務だったんだ・・この光は人間にはあまり害が無いが・・・ハーフロイドはダメージを受ける・・・お前は、我々の・・・仲間が・・・洗脳・・・する・・殺せな・・・・』


奴はそのまま絶命した。


『椎名・・・良かった、あなたが無事で・・・』






『椎名・・・』










彼女はそう言うと、倒れこんで動かなくなった。



『未来・・・』






『約束だって・・守ってないじゃないか・・・・名前で呼んでくれるって・・・・・・・』




『未来・・・・』






僕は思いっきり叫んだ。




彼女がもう、答えてくれないのはわかっていたが。







僕と彼女の話はこんな風に唐突に終わってしまう。


奇跡なんて、マンガやアニメの世界だけど、僕は彼女にたいして、気紛れな神様の奇跡がおこるかもしれないという思いで叫んだ。






物語は始まったばかりで。
でも、いきなり終わりをつげてしまうのは、少しばかり惜しいので僕と彼女との出会いを語ろう。



彼女と僕の話を・・・





『僕の彼女は未来型』