池宮と、幸せな時を過ごした。

一緒に、道を歩いた。
一緒に、アイスを食べた。
一緒に、プリクラを撮った。
一緒に、遊びに行った。
一緒に、ラーメンを食べた。

いろんなことを一緒にした。
公園で、一緒にベンチに座っている時だった。
池宮は、急に真剣な顔をして

"お別れだ。現実で会おうな。そして、明日の夜に…"

そう言うと、私の唇に池宮が唇を重ねた。
池宮は、消えていった。

自分では、何が何だかわからなかった。何故、現実でと言ったのか。ここは、現実なのに。
そして、明日の夜とは何だろうか。私の家に来るのだろうか。
多くの謎を残して消えていった池宮に、不信感を持ちながら、私はみんなのところへ帰った。