「ねえ。


 美樹ちゃんは、世界のことどう思う?」



せ、世界。


無茶振り!?



「せ、世界…


 丸いっていうけど」


「うん」


「丸くないと思う」



「何で?」



「だって私、


 世界のこと何も知らないもん。


 もし丸かったら、もっと知れるかなって」



「それって比喩っぽいよね。


 世界は丸くない、私は世界と繋がれないから的な」



「…詩みたい」



「そうだねー」



王子さまはフフッと笑う。



「やっぱり美樹ちゃんて面白い」



「え、そうかな…」


「天然だよね」



「...天然て」



「だから、僕、


 けっこう美樹ちゃんのこと気に入ってる」



へ!?



「女子の中ではねー」



LOVEじゃないのか。



あたりまえかー…