お父さんを先頭に階段を登った。 「此処だね」 「うん。しっかりちゃんと、分かりやすく書かれてるし」 そう、一つの扉にたどり着いたんだけどご丁寧に【悠太と裕美の憩いの場♡】と書かれた木の板が飾られていた。 (((分かりやす‼))) 「あ、開けるよ?」 「あ、あぁ」 「いいから、開けろよ。じれったい」 開けるのに、何でいちいちそんなに緊張をしなきゃいけないんだよ。 「あんたは緊張しないの?」