チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「おぉ、俺スゲー!! 2枚引いたら2枚とも大吉っ!!」




嬉しそうなフジヤマの声を聞きながら、私もおみくじを開く。

結果は……中吉だから、結構いいかもっ。


イトちゃんはフジヤマと同じで大吉、宇田川さんは小吉という結果になった。


私とフジヤマはおみくじを持って帰ることにし、イトちゃんと宇田川さんは枝に結んで帰るらしい。




その後、私たちは出店をテキトーに回り、すべてフジヤマの奢りということだったので思う存分楽しんだ。

フジヤマのお金が限界に来たところで、イトちゃんたちとは別行動となった。


二人はこのあともあちこち回るらしい。

いわゆる、デートというやつだ。


だから私とフジヤマは邪魔しないように退散し、二人を見送った。









「さて、お嬢さん。 これからどうする?」

「そりゃあフジヤマの奢りでもっとあちこちをー」

「この野郎、限界だっつーに。 暇なら家来るか? みんな居たし、喜ぶと思うけど」




クリスマスの日のみんなの笑顔を思い出し、あったかい気持ちになる。

お父さんやお母さん、YUKI、ユキ姉、フジヤマ。

みんなが私を受け入れてくれて、本当に嬉しく思う。


……でも、私は首を横に振って微笑んだ。




「今日はもう帰るよ。 人混みの中を移動して、結構疲れたから」

「俺 車で来てるし、送ってやろうか?」

「フジヤマの運転荒いんだもん、遠慮しとくっ」




あんな運転じゃなければ、是非ともお願いしたいところだけど……さすがにアレを思い出すと『よろしく!!』とは言えなかった。