チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「ウタから沢口さんのこと聞いてね、すっごく面白そうな人っ!! ってことで、この前 連絡先の交換をしたの。
でも沢口さん、結婚してたんですかー? それならそうと、ウタってば教えてくれたらいいのにー」

「同じ会社の人のことをペラペラとは喋れないだろう?」

「とか言いながら、色々なこと私に話してたけどねっ」

「あはは、確かにー」




すっごく楽しそうに笑うイトちゃんと宇田川さん。

『気になる人』って言ってたけど、正直なところ『もう付き合ってるんじゃないか?』と思ってしまう。

まぁ、『幼なじみだから』って言われたらそれまでかもしれないけど……。





「あ、とりあえず移動しましょうかー。 初詣に来たのにずっとここで喋ってるなんて、勿体ないですからっ」




にこやかな宇田川さんに促され、私たちは神社へと歩き出した。





前を歩くイトちゃんと宇田川さんを見つめながら、隣に居るフジヤマに声をかける。




「フジヤマ。 イトちゃんと知り合いなら知り合いって言ってよー」

「しょうがねぇじゃん、同じ学校だなんて知らなかったんだから。
つーかよ、同じ学校 = イトっちと仲がいい とは限らないだろ?」

「そうだけどさー、ほんとビックリしたんだからっ」

「俺だって驚いたっつーに。 女子高生とお近づきになろうと思ったらお前なんだもん、ガッカリしたわー」




……『ガッカリした』ってヒドくない? そっちこそ、どんだけ私がイヤなんだっ。





「……ユキ姉に言いつけるよ?」

「んなことしたらあとでヒドい目見るぞ?」

「ちょ、それって脅迫っ」

「どっちもどっちだろー?」


「全然違うしっ」

「つーかウタとイトっちは?」




……え、あれっ?

前を歩いてたはずのイトちゃんたちが居なくなってる。