トントン
……と、誰かに肩を叩かれた。
車内のメンツは毎日ほとんど変わらない。
別の車両に友達が乗ってることは確認済みだけど、一人で電車に乗るのが好きな私はいつも一人で通学していた。
周りに居るのはみんな知らない人のはず。
でも、私の肩は確かに叩かれた。
誰だろう? と思いながら振り返ったら……、
「昨日はどうも」
「え? ……あっ!!」
……同じ学校の制服を着たその人は、昨日のメガネの男の人──紛れもなく、私がキスをしてしまった人だった。
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