チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「俺らもそろそろ引き上げるかぁ」




お酒の最後の一杯を口に運び、フジヤマは立ち上がった。

そしてそのまま、躊躇うことなくユキ姉をお姫様抱っこ。

ユキ姉も全然イヤがってる感じじゃなくて、むしろ、フジヤマに身を任せちゃってる。




「シュウ、咲良にいたずらすんなよー?」

「しないよ、フジヤマじゃあるまいし」

「俺だってなんもしねぇっつーのっ!!」




そんなことを言い合いながら、YUKIとフジヤマは笑う。

その後、ユキ姉を抱えたフジヤマは部屋を出ていった。



残された私とYUKIは、相変わらず部屋の片付け。

ほとんど会話はなかったけれど、なんだかいい連携プレーで、あっという間に片付けは終了した。




「客間に布団の用意出来てるけど、咲良ももう部屋に行く?」

「んー……どうしようかな……」




今日一日色々なことがあって疲れたけれど、まだ全然眠くなかった。

なんだろう……修学旅行のお泊まりの時みたいに、妙に興奮してる感じ。

YUKIの家族はみんなそれぞれ自室に行ってしまったけれど、この家の住人じゃない私は、やっぱり興奮さめやらぬ、だ。










「まだ起きてるなら、俺の部屋来る?」

「……へっ?」




YUKIの、部屋……?