チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



……YUKIは言った。私の気持ちには応えられない、って。

つまりそれって、私のことが嫌いだからそう言ったんだよね……?

それがYUKIの気持ちなら、私なんかがYUKIの隣に居ていいわけがない。


そう思いながらYUKIを見つめると……YUKIは、小さな笑みと共に首を横に振った。




「嫌いだったら声なんかかけないよ」

「え……」

「咲良のこと、嫌いじゃないよ」




そう言ったYUKIはとても優しい顔をしていて。

ゆっくりと私の髪を撫でたあと、また静かに歩き出した。




……嫌いだったら声なんかかけない、か……。

YUKIは、私のことをどう思ってるのかな……。


嫌いではないけれど、好きでもない。

だから私の告白を断った?


それとも、嫌いじゃない = 好き として受け止めていいんだろうか?

……まぁ、仮にそうだとしても、その『好き』っていうのは友達としてのものなんだろうけど。


悲しいけれど、恋愛としての『好き』じゃないのは確かだよね。

良くて『友達としての好き』で、そうじゃなければ『普通の友達』くらいだろうか。


……よくわからない。

私は、YUKIの言葉をどう受け取ればいいんだろう?




「咲良、大丈夫?」

「あっ……うんっ……」




少し先で待っていてくれたYUKIを追いかけて、慌ててその隣に並ぶ。


……深くは考えないようにしよう。

YUKIは今、私の隣で笑ってくれている。 友達として隣で笑ってくれている。


だったらそれでいい。

前みたいに笑えるのなら、それでいいんだ。


そう思いながら、YUKIに小さな笑みを見せた。