……改札を抜けて、そのまま少しだけ歩く。
その後、YUKIはピタリと足を止めて振り返った。
「無理言ってゴメンね」
「あっ……ううん……」
「無理言ったお詫びに、ご飯奢るから」
「へっ……ご、ご飯って……」
「もちろん今日の夕食だよ」
……それって、夕ご飯の時間までYUKIと一緒に居るってことが、確定してるってこと……!?
「ちょ、ちょっと待って、YUKI。
今日はクリスマスイブだよ? 恋人たちのクリスマスだよ?
その日のディナーって言ったら、それはもう特別なっ……」
「いや、行くのは普通のファミレスだけど」
「……そうだとしてもっ、YUKIの隣に私が居ていいわけないじゃんっ!!
だって、YUKIは……YUKIは私のこと、嫌いでしょ……?」



