……えぇ!?
わ、私がYUKIと一緒にっ……!?
「ちょ、え、でもっ……」
「言っただろ? 俺も咲良と同じ。 暇。 で、買い物。
というか、街をブラつくだけなんだけど、一人より話し相手が居た方が楽しいから」
「だ、だけど……」
……だけど私は、YUKIに告白してフられた女だよ?
YUKIは、私のことなんかなんとも思ってないんでしょ……?
なのに、一緒にって……。
「次降りるから咲良も来て」
「あっ……」
YUKIが私の手を掴む。
ちょっとだけ冷たいけれど、でも、力強い手……。
……私はそのまま、YUKIに手を引かれながら電車を降りた。



