「あ、でも……お姉さんのところに行くんだったら、はしゃいだりするような雰囲気ではないよね、多分……」
お姉さんの病気は、悪化することはあっても治ることはない。
YUKIのその言葉を思い出して、何故か一人で暗い気持ちになる。
「うー……あぁもうっ。 元気出さなくちゃっ!!
よしっ、出かけよう!!」
一人で家に居るから暗い気持ちになっちゃうんだっ。
外に出て雑貨屋さんとか見て回れば、絶対元気になるっ!!
クリスマスとか関係ないっ。 私は一人で生きていくんだからっ。
と、いうことで。
服を着替えてサラッと化粧して、お気に入りのバッグを持っていざ街へっ!!
背が高いから目立っちゃうけど、今日はヒールの靴にしちゃおうっ。
むしろ目立ってこようっ!! 目立って目立って目立ちまくって、一人のクリスマスを満喫してやるんだからっ。
なんていう謎の考えとともに、いつも利用する駅を目指した。



