柔らかな笑顔で私を見るYUKI。
……やっぱり、凄くカッコイイ……。
「咲良?」
「あっ……えっと、そのっ……」
うわわっ……YUKIの笑顔についつい見とれてしまった……。
だけどYUKIはそんな私の状態には気付いていないみたいで、心配そうに私を見ている。
「やっぱり、寝不足でキツい? 保健室行って少し寝かせてもらった方がいいんじゃない?」
「だ、大丈夫っ……」
「でも、心配だから」
「あっ……」
YUKIが、私の手を優しく握った。
通学路は人で溢れているというのに、そんなのはまったく気にすることなく、YUKIは私の手を握って歩いている。
こんなの、まるで……まるで恋人同士みたい……。
顔がカーッと熱くなるけれど、YUKIは全然気にしておらず、当たり前のように手を引いている。
……そのまま私はYUKIと手を繋いだまま学校に到着し、靴を履き替えたあとはまた、YUKIに手を引かれて保健室へと歩き出した。



