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翌日。
いつもよりも眠い中で、私は電車を待っていた。
結局寝たのは、1時近くだっただろうか……。
いつもは11時過ぎには寝てるから、ほんっと今日は眠い……。
それでも学校には行かなくちゃいけないし、電車の中では吊革に掴まって立っていなくちゃいけない。
うぅ……もう夜更かしはやめよう……。
そんなことを思ってるうちに、電車が到着したからいつものように乗り込んだ。
「おはよう、咲良」
「あ……お、おはようございますっ……」
いつも私が経つ場所に、雪村さんが居た。
私と遅くまでチャットしてたのに、なんという爽やかな笑顔……。
「眠たそうだね」
「そ、そりゃあ……誰かさんと遅くまで話してたので……」
「その割に、相変わらずの口調というね」
「う……」
……『敬語は禁止だよ?』と言ってるかのようなニコニコ顔。
くそぅ、やっぱりなんかムカつくぞ。
「……YUKIは、眠くないの?」
よしっタメ口で言ってやったぞっ。
ふふんっ、ザマーミロ!! ……って、また私ってばわけのわからないことを……。
あぁもう、朝からなんでこんな疲れることやってんだろ……。
「俺は、慣れてるから平気だよ」
「……あ、そうなんだ……」
「うん」
……会話、終了。
タメ口で話そうと思うと、なかなか上手くいかない。
クラスの男子たちと話すような感じで話せたらいいんだけど……でもやっぱり、先輩だもんなぁ……。
……で、結局そのまま、電車内では何も話すことなく目的の駅へと到着した。



