「す、すみませんっ!! なんでもないですっ……!!」
顔が熱くなるのを感じながら、必死に謝る。
うぅ……私ってば、ほんと何言ってるの……。
『どういう人たちなのかなー』とか、『どういう関係なのかなー』とか、気になったのは事実。
だから当然『もっと知りたい』と思った。 『色々話して欲しいな』って思ったのも事実。
でもだからって、こんな急に聞くなんて……。
だいたい、私と雪村さんって日曜日に出会ったばかりだし、昨日声をかけられるまで同じ学校ってこと自体知らなくて。
同じ電車に乗って昨日は同じ駅で降りて、今日もまた同じ場所で電車を待っているけれど。
……でも、それだけじゃん。
雪村さんが私に声をかけてきたとしても、私たちの関係なんて薄っぺらいものじゃん。
なのに突然、『もっと色々教えてくれませんか』なんて……どんだけ私、図々しいんだ……。
「……ほんと、ゴメンナサイ……」
あぁ……穴があったら入りたい……。



