チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「あの子は俺の大切な人なんだ」

「大切な……って、二人で出かけたりするような仲なら、それはもう恋人みたいなものじゃ──」

「いや、二人じゃなかったから」

「……へ?」




……二人じゃ、なかった……?

え、でも……私あのあと雪村さんたちのこと、ボーッと見てたけど……他に喋ってるような人、居なかったよね……?




「そばに居たのはあの子だけだけど、もう少し離れたところにあと二人居たんだよ」

「え、そうだったんですか?」

「うん。 一人は俺の義理の兄と、もう一人はサクラの彼氏」


「……なんか、微妙な組み合わせですね」




雪村さんとサクラさんと、雪村さんの義理のお兄さんと、サクラさんの彼氏さん……って、微妙って言うか、かなり変な組み合わせだ。

雪村さん自身も『確かに微妙だね』と笑っている。




「でもみんな、大切な人なんだ」




そう言った雪村さんは、とても優しい顔をしていた。

サクラさんたちのことを想い、穏やかな笑みを浮かべている。


それを見たら、『あぁ、本当に大切なんだ』と納得せざるを得なかった。







「ねぇ雪村さん。 その人たちのこと、もっと色々教えてくれませんか?」

「え?」

「え?」




……うわっ。

私ってば、なんで急にそんなことを……!?