チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



壁に寄りかかったYUKIは、そのまま滑るように地面に座った。

制服が汚れてしまうのも気にせずに座って、どこかぼんやりと景色を見つめている。


私には、少しも視線を向けない。




「……フジヤマと初詣に行った話を聞いて、すげー羨ましかった。
『なんで俺じゃないんだ』って思ったし、楽しそうに咲良のことを話すフジヤマにムカついた。
表情は崩さないように気をつけてたけど、内心は『咲良と一緒だったなら連絡しろよ』ってイライラしてたね。
咲良に対しても『連絡してよ』って思ってた」

「え、でも……連絡先、知らないから……」




……私とYUKIは連絡先の交換をしてないから、連絡のしようがない……よね……?

なのに『連絡してよ』って思われても……。





「……まだ、気付いてなかったのか」

「え?」

「いや、なんでもない。 ……で、話を戻すけど」

「あ、うん……」




『気付いてなかったのか』って、どういう意味だろう?

気になるけど……YUKIはため息をついたあと、その話とは違う別の話を始めた。






「……昨日からずっとムカついてるって言っただろう?」

「ん……」

「それ、宇田川と仲良くしてる咲良を見てムカついてるんだよ」