チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



ポロリ、涙がこぼれ落ちる。




「YUKIの言葉、全部聞かせてよ……」




YUKIは真っ直ぐに私を見つめ、私も、涙を拭うことなくYUKIを見つめ続けた。



……予鈴が鳴り、始業時間が迫っていることを知らせている。

それでも私たちはその場から動くことなく、お互いの顔を見つめていた。









「……全部言ったら咲良の迷惑になる。 ていうか、傷つけることになると思う」

「もうとっくに傷ついてる。 だから大丈夫」

「……その繋がり方は変だよ。 でも……やっぱり俺は、咲良を傷つけてきてたんだな……」




空を見上げながら小さな笑みを浮かべたYUKIは、またため息をついたあと、ゆっくりと私を見た。







「俺は咲良が好き。 どうしようもないくらいに、好きなんだ」

「……え?」




……『傷つけることになると思う』と言ったあとの最初の言葉が、『好き』……?