チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「健二さんは、本とか好きなんですか?」

「うん、好きだよ。 分厚い本はいい枕になるから」

「……いや、それはなんか、違う気が……」


「あさひちゃんは本 好き?」

「え? あー……漫画とかなら……」

「そっか」




ニコッと笑ったあと、健二さんは豪快にあくびをして、また目を擦る。

かなり、眠たそう……。




「昨日眠れなかったんですか?」

「うん、遅くまでゲームやっちゃった。 だから慢性的な寝不足」

「なるほど。 でも、高校卒業まであと少しなのに遊んでて大丈夫なんですか?」

「大丈夫 大丈夫、なんとかなるさー」




……楽観的だなぁ。

でも、もしかしたら健二さんもYUKIみたいに既に就職先が決まってたりして?

まぁそうだとしても、さすがに寝不足になるまでゲームするのはどうかと思うけどね……。




「あ、雪村」




と言う健二さんの声を聞き、ふと視線を前に向けると……そこにはYUKIが居て、ちょうど図書室のドアを開けるところだった。




「なんか、珍しい組み合わせだね」

「うん。 俺とあさひちゃん仲良しだからー」

「今日初めて会ったのによく言うよ」




クスッと笑うYUKI。

どうやらYUKIは健二さんから朝のことを聞いてるらしい。

『コイツはしょっちゅう血を出してるんだよ』と笑っていた。


その後、私たち3人は一緒に図書室に入り、同じテーブルを囲んで座った。