チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



なんで急に、私の連絡先なんか……。




「お礼に、一緒にご飯でもと思って」

「お礼?」

「保健室に連れてきてもらったお礼です」


「……いやいやいやっ。そんな全然っ、お礼されるようなことなんてしてないですからっ!!」




健二さんはイトちゃんの幼なじみだから、私は彼を保健室に連れてきた。

もしも他の人が同じような感じで怪我をしたとしても、私は何もせずに見てるだけだと思う。

それこそ、あの場所に居た他の生徒たちと同じように、だ。




「でも、今も一緒に居てくれてるし」

「そ、それは私以外 誰も居ないから仕方なくですよっ!!
先生やイトちゃんが戻ってきたら、私はさっさと教室に行きますからっ……!!」

「そう? でも、お礼したいなぁ」

「全然気にしなくてオッケーですからっ!!」




と、手をパタパタ横に振った時、イトちゃんが戻ってきた。




「健ちゃん、お母さん怒ってたよ? 『またやったのか』って」

「『生きてるから心配ご無用』って言っといて」

「もう電話切っちゃったよ。 ていうか自分で言いなさいっ!!
……って、もう戻るの? 先生来るまで待ってたら?」


「血ぃ止まったから大丈夫」




使用したティッシュをゴミ箱に投げ捨て、健二さんは歩き出す。

その時、彼は私をチラリと私を見て微笑んだ。





「色々アリガト」

「あっ……いえ、全然っ」

「じゃあまたー」




そう言って、眠たそうにあくびしながら健二さんは去っていった。