チャット恋愛注意報!!2 ~メガネ男子とハプニングkiss !?~ (旧)



「ちょっと健ちゃん、大丈夫っ!? 血ぃ出てるじゃんっ!!」




騒然とする生徒たちと、慌ててティッシュを出して彼の鼻を押さえるイトちゃん。

だけど当の本人は相変わらずの眠たそうな顔で『大丈夫、大丈夫』と繰り返している。


……なんか、その『大丈夫』って言ってるのが、逆に大丈夫じゃない感じがする……。




「イトちゃん、保健室連れて行こうっ!!」

「うんっ!!」




フラフラと歩き出そうとしていた健二さんを連れ、私とイトちゃんは保健室へと向かう。








「間宮先生っ!!」

「あー? なんだ、またサボりか?」

「違いますからっ!! 今日はこっちの人ですっ!!」




健二さんに負けず劣らずで眠たそうな顔の間宮先生。

ベッドからノロノロとやってきて、目を擦りながら健二さんの顔を見る。




「そのままティッシュで鼻押さえてりゃ大丈夫だろ。 ったく、まーたボケーッと歩いてたんだろ?」

「えっ……先生、健二さんのこと知ってるんですかっ!?」

「おう、歩きながら寝てぶつかって血を出す、校内じゃ有名な男だ」




……なんと。

宇田川さんがそんなに有名な人だったとはっ。