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あれから数日が経ち、冬休みが明けて学校が再開された。

YUKIが電車に乗ることはなかったけれど、学校では時々顔を合わせ、笑って話をする。

友達として、私はYUKIのそばに居る。


相変わらず、YUKIの連絡先は知らないままだったけどね。

聞けば快く教えてくれると思う。 でも聞けなかった。


連絡先を知ったら『そばに居たい』という想いが強くなりすぎる。 それがわかっていたから、私はこの距離を保ったままにしていた。


今のところ後悔はしていない。 …… と、思う。

深く突き詰めれば後悔はしてるのかもしれないけれど……でも私は、『これでいい』と思っている。


これでいい。

このままでいい。


私の想いは、結局そこに落ち着きそうだった。