4時限目が終わり、教室からワラワラと人の群れが溢れ出ていく。


そう、昼だ。


学食へ行く者、弁当を広げる者、それぞれに散らばり、それぞれの場所で食す。


その中俺はというと...


「今日は日の丸弁当か...」




体育館倉庫にいる。

なぜかって?
そんなの決まっているだろう

目障りな奴等はいなく、尚且つそこそこの広さがあり、人気がないとこだ。


しかし、今日は日の丸弁当


「手抜いたな、あのババァ」


ババァというのは俺の叔母さんのことだ、仕事上で両親はあちこちに飛び回ってるため、ほとんど家にはいない。

気まぐれに帰ってくるくらいだ。

この間なんて服がボロボロになって帰ってきた、話を聞けば何処かの民族に拉致られていたらしい。

よく生きてたな両親よ


そんなことだから父親の妹が家に来て、俺の面倒をみている(仮)


そんな思い出にふけっていたらもう1:15分だ。
タイムリミットは15分...


「余裕だな」


そして、いただきますのポーズをし、白米の上に乗っている赤い物体を掴もうとした

その時!