その質問には、答えられない・・・。
そもそも側室になったのは、この世界で居場所がなかったから。
オズたちも、私を召喚した人間を調べるつもりだったから、都合が良かった。
身の安全のために、側室を名乗っているだけーーー
愛されてもいない、偽の側室なのだ。
「それは・・・」
「私がユノを気に入ったからです」
「オズ!」
オズヴェルドが立ち上がって話し出す。
「皆さんもユノの美しさを目にしたでしょう? 漆黒の髪、漆黒の瞳・・・見るもの全てを魅了する美しさに、私も捕らわれたのです」
美しくなんてないのに!
そんなゆのの心の叫びは、オズヴェルドには届かない。
「それならば、そなたがこの娘を召喚したのではないか? 美しい異世界の娘が欲しかったのではないのか?」
そういうことか!
クレア王妃の意地の悪い笑みを見て、オズヴェルドはぴんときた。
クレア王妃は、俺がユノの容姿に惹きつけられたと答えることを見越していたんだ。
それで俺がユノを召喚したことにするつもりだな。
「異世界から召喚することは重罪です。この国の王子として、恥ずかしいことは何一つやっておりません」
「証拠は?」
「・・・・・・」
堂々と答えるオズに、矢継ぎ早の質問をするクレア王妃。
証拠なんてあるはずがない。
どうしよう・・・。
ハラハラしてしまうゆの。
