「ちょっと、ミーシャ・・・こんなに着飾るなんて、聞いてないよ?」


ミーシャの一言で決まったピンクのドレスは、オーダーメイド効果で少し艶やかになっていて。

ゆのの細い身体のラインを際立たせ、色白の肌を垣間見せている。

あのときの赤のドレスほどではないけれど、セクシーさがこのドレスにはあって。

ゆのは似合っていないような気がしていた。




ミーシャの手によって、いつものようにポニーテールで髪はまとめられているが、その飾りの豪華なこと。

漆黒の黒髪の中に、輝くピンクが華を添えている。


「これ、ピンクサファイア・・・?」

「はい、そうですよ」

「こんな高価なもの・・・」

「ユノ様はオズヴェルド様の側室ですから」


宝石はここの世界でも価値は同じらしい。

ネックレスもイヤリングもピンクサファイアで統一されている。


「このアクセサリーは、みんなオズヴェルド様がご用意なさったそうですよ」

「オズが?」

「ユノ様のドレスの色を聞いて取り寄せたそうです。愛されてますね」

「・・・そうだったんだ・・・」


嬉しいけれど、着こなせてる自信がないよ・・・。


「ユノ様、とってもお似合いです。パーティー楽しんできてくださいね」

私の不安を読み取ったのか、ミーシャは笑顔で送り出してくれた。


いつもありがとう、ミーシャ・・・。