ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜


「テトっ、あのっ、」


どこまで行くの? と問いかける隙もない。

強引に肩を抱かれて、足早に連れていかれる。


ーーーこんなの、テトじゃない。









「ユノ、話がある」


部屋に来たと思ったら、真面目な顔をしてそう言ってきた。

でも私はオズが言った言葉が気になっていて、それどころじゃなかった。


「ごめん、今は」

「大事な話なんだ」


ブルーの瞳が私を捕らえた。

ーーー断れない。


「・・・なんの話かな?」

「ここでは話せない。行くよ」

「えっ 」


この部屋で話してくれると思ったから了承したのに。

無理やり手を引かれて扉の外へ連れ出された。


「っ、やだっ」


その声に反応して、オルフェが鋭い眼差しを向けてくる。


「テト様、これはどういう状況ですか?」

「ユノに用事がある。・・・連れていくよ」

「やだっ」


オルフェに懇願の目線を向ける。


「オズ兄様に関わることでもあるんだ」


耳元でそう言われて、抵抗をやめた。

オズに関わる話って・・・?


「ほら、行くよ」


いつもとは違う強引さでゆのの肩を抱き寄せると、テトは歩き出したのだった。