ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜


『交わされる約束』がなくても、説明はできますね。

そう思うことにして、ゆのの部屋を目指すレヴァノン。


大きな窓から降り注ぐ太陽がとても暖かくて、張り詰めている緊張を溶かしてくれそうだった。


「オルフェ・・・?」


ゆのの部屋の前にはいつもどおりオルフェが立っていたのだが、その顔がなんとも暗い。


「レヴァノン殿・・・」

「どうかいたしましたか?」

「テト様にユノ様を連れていかれてしまいまして・・・」

「なに!?」


テト様はユノ様を気に入っていらっしゃるご様子だった・・・。これはまずい。


「どちらに行かれたのです?」

「わかりません。お聞きしたのですが、お答えにならなくて・・・」

「ユノ様のご様子は?」

「パーティー以来考え込んでいらっしゃることが多いようで、テト様ともあまりお会いしたくないように見えました・・・」


ならば、何故。


「お止めしなかったのだ!」


「・・・テト様が何か囁かれて、ユノ様はついて行くことに納得されたご様子だったので・・・」


何を言われたかはわからないが、あんまりいい話ではなさそうだ。


「至急、ユノ様を捜索せよ」

「はい!」