ここで歌うは君がため〜交わされた約束〜


ユノが、危険ーーー?


「いつクレア王妃様に利用されるかわかりません。この間のパーティーのことを考えると、クレア王妃様はユノ様をオズヴェルド様の側室にしたくなかったご様子・・・。オズヴェルド様の鏡の前にいたのは、クレア王妃様の予想外のことであったと考えられます」

「・・・」

「しかしユノ様を側室と認めた今、その立場を利用した策を練ってくるはずです」

「・・・だが」


ユノを帰す覚悟はしていたが、この世界にいるのに、離れるなんてーーー。


「いつかは離れるのです。その時期が早まっただけ・・・。オズヴェルド様にとって、最善の策をおとりください」


オズヴェルドの気持ちが分かっていたレヴァノンは、あえて現実を突きつける言い方をした。


「・・・わかった」


その表情は暗い。

胸が少し痛んだが、オズヴェルドの身のためと思ってレヴァノンは我慢した。


「ユノ様には私から伝えておきます」


そう言って、頭を深く下げて部屋を出た。


オズヴェルド様には、気持ちを整理する時間が必要だろう。


選り取りみどりの女性には、夢中になることはなく。

突然異世界からやってきた娘に心を捕らわれてしまった・・・。

元の世界に帰るだけならまだしも、召喚したのがクレア王妃様だとしたら、危険人物なのだから・・・。